卒業証書授与式
2022年3月10日 17時25分3月1日(火)、卒業証書授与式が行われました。学校での活動に制限が多かった学年でしたが、今の自分たちにできることは何かを常に考え、前に進むための努力を惜しまない姿をたくさん見せてくれました。これからが始まりです。教職員一同、卒業生の未来に幸多きことを祈っています。卒業おめでとう。
卒業証書授与
【賞状授与】
優等賞
功労賞
皆勤賞
大洲市長賞
校長先生からのメッセージはこちら
【在校生代表 送辞】
リモートで教室から参加していた在校生を代表し、松島さんが先輩たちに感謝や尊敬の気持ちがこもった送辞を述べました。
卒業生の門出を祝い、たくさんの祝電・祝詞をいただきました。ありがとうございました。
【卒業生代表 答辞】
卒業生を代表して、上田さんが仲間への思いや積極的に活動してきた3年間を振り返り、答辞を述べました。
厳しかった冬の寒さも和らぎ、春の日差しに満ちあふれる季節となりました。本日は私たち卒業生三十名の門出を、このように祝福していただき、誠にありがとうございます。心よりお礼申し上げます。
思い起こせば三年前、期待と不安に、胸を膨らませ、私たちは入学しました。何もかもが新しく、日々慣れない生活を送る中で、友達を作ろうと、勇気を出して話しかけたことで、友達の輪が広がり、教室もにぎやかになりました。
一年生になって初めての行事、遠足では、ウォークラリーで長浜の街を駆け回り、班のみんなとクイズを解き、バーベキューで盛り上がり、みんなとの距離が一気に縮まりました。
楽しく学校生活を送っている中、全国的に新型コロナウイルスが拡大し、私たちの一年生の時間は、突然終わってしまいました。
二年生になっても、行事・大会の縮小や中止が続き、涙をのむ先輩方の姿を見てきました。私たち自身も、高校生活の最大のイベントでもある、修学旅行が延期となり日々の生活が不安な毎日となりました。
最高学年となった四月。修学旅行が中止となり、大きなショックを受けました。体育祭も、種目の変更、制限等を行った上での開催でした。生徒会種目を考えた際、感染対策をとりつつも楽しめる種目を考えるのに苦戦をしました。その種目の中に東京オリンピックで話題になった、ピクトグラムを取り入れました。東京オリンピックは新型コロナウイルスの影響で延期となりましたが、そのような中でも、力を出し切った選手の姿に、勇気をもらった人も多かったと思います。自分たちも制限がある中でも、力を出し切ろうという願いを込めました。十二月。修学旅行の代替行事として行われた香川への日帰り旅行。仲のいい友達とたくさん写真を撮って、思い切りはしゃぎましたね。これらが昨日のことのように鮮明に思い出されます。
私は三年間、水族館部で活動してきました。新型コロナウイルスが急拡大する中、どうすれば最高のパフォーマンスができるか、そもそも開館すべきかどうかを部員みんなで悩み、その都度答えを出してきました。話し合いの中でも意見が別れ、それらをまとめることの大変さを実感しました。部活動の大会が中止、縮小となり、努力の成果を発揮する場まで奪われるのか、全力で声を出して応援をしたかったのに、と思った人もいたのではないでしょうか。そのような中で思ったことは、日常生活が当たり前ではないということです。これまでの生活が、とても幸せな日々だったのだと、改めて感じさせられたのです。
リモートで卒業式に参加している在校生の皆さん、今まで私たちの活動を支え、ついてきてくれてありがとう。私は長浜高校存続のために、様々な場面で長高のPRを行ってきました。長高の良さを伝えるたびに「本当に長浜高校はいいとこだ」と実感しました。在校生の皆さん、何事にも挑戦してこそ、達成感ややりがいを感じられ、あの時頑張ってよかった、と思う日が必ず来ます。まだ見ぬ自分を見つけるためにいろいろなことに挑戦して下さい。
また、これまで私たちを見守り、協力してくださった地域の皆様、ありがとうございました。今年は長浜高校にとって大事な年でした。寮の整備や募金活動、本当に感謝しています。
これまで、ご指導してくださった先生方。進路実現、悩んだ時、たくさんのアドバイスをしてくださいました。教科の苦手克服では、分かるまで熱心に教えて頂き、ありがとうございました。先生方とたくさん話をしたこと、行事での先生方の活躍、忘れません。
そして、一番近くで支えてくれた家族のみんな、今までたくさん迷惑を掛けました。毎日朝早くから起きて作ってくれたお弁当。学校から疲れて帰ってきたときに、家族という存在にどれだけ救われたことか。最後の体育祭では、私たちの姿をみせることができなかったのが残念でした。普段は照れくさくて言えませんが、本当にありがとう。
あっという間だった三年間。意見が合わず衝突した日、楽しくて笑いあった日、行事が成功して喜びを分かち合った日。全てこの仲間がいたから経験できたものです。たくさんの思い出、たくさんの笑顔をありがとう。みんなに出会えて良かった。
また明日も学校に行くと、これまでと変わらない日々が続いている気がします。挨拶を交わし、始まる学校生活は、短い小説のような日々でした。笑っている友の姿、授業中居眠りをして怒られた時間、「次の授業なんやった?」と言っていた友の声。本当に今日が最後です。
そんな仲間とのお別れはつらいですが、長浜高校で学んだこと、培った経験があれば、明るい未来に向かって進んでいけます。校訓である「錬成」は心身を鍛え、世の有意な人物となる努力をするという意味があります。コロナ禍を前向きに過ごしてきた私たちだから大丈夫。自分を信じてこれからも共に頑張りましょう。
最後になりましたが、ここにいる皆様と、長浜高校の更なる発展をお祈り申し上げ、答辞とさせていただきます。
「仰げば尊し」と「校歌」は、新型コロナウイルス対策として静聴となりました。その間、在校生や教職員からのメッセージ動画が流されました。
卒業式のあとには、最後まで熱い両担任によるHR活動が行われました。