特別企画2本立て<水族館>
2021年9月21日 11時14分9月18日(土)、長高水族館一般公開は残念ながら中止となりましたが、代わりにスペシャル企画2本立ての魅力満載な一日となりました。企画第1弾は、海と日本プロジェクト様とのコラボ企画「水族館LIVE配信」でした。南海放送様のご協力のもと、プロの機材で撮影していただき、アナウンサーの方にも入っていただき、テレビの生放送のようなLIVE配信になりました。
まだご覧になっていない方はこちらからご覧ください。
企画第2弾は、本校卒業生で四国水族館職員である山本さんとのオンライン対談です。予約制で参加を募り、本校に興味をもっている中学生も参加してくれました。また、水族館部には、水族館職員や生き物と関わる職業に関心がある生徒が多く、山本さんの実体験に基づいたお話を聞かせていただき、夢のような時間が実現しました。
この一日は、部員たちの大きな刺激になりました。今回の経験を糧に、水族館公開が再開できる日を心待ちにして頑張っていきましょう!
最後に、長高水族館初のミズクラゲの完全養殖の成功についての話題をご紹介。3年生の部員、髙木くんと渡部くんに話を聞きました。高校生活をミズクラゲの養殖に費やした2人の熱い思いをぜひ読んでください!
【髙木くん】
最初、ミズクラゲの繁殖のノウハウはありませんでした。そこで、黒潮生物研究所に行き、ミズクラゲの繁殖方法について勉強しました。学校に戻り、繫殖に挑戦し始めました。玄関水槽からポリプを取り、飼育をしました。大きくなるにつれて、それがポリプではなく、イソギンチャクだと分かりました。このことに1年生の時の時間をすべて費やし、失敗に終わりました。
2年生になり、ポリプを飼育し始めて、エフィラにすることができました。しかし、1回目・2回目・3回目と繰り返し、結局全滅。再び失敗しました。
3年生になり、繫殖班に部員が5・6人入ってきてくれました。人手が多いと助かります。また、「マリンアクアリウム2」の授業でもミズクラゲの研究をし始め、エフィラの密度の問題を解消しました。そして、改良を重ね、エフィラから小さなクラゲに成長してくれました。
何度も失敗を繰り返したので、諦めようと思いました。でも、「マリンアクアリウム2」の授業で、部活以外でもミズクラゲと向き合うことができ、原因も分かり、改善することができました。部活の顧問の先生にもたくさん褒めていただき、続けてよかったと心から思いました。
【渡部くん】
最初、僕と髙木くんは意見の食い違いが多かったです。でも、ミズクラゲが大きくなるにつれて、2人で協力することが増えていきました。
1年生のときに、僕は学校生活でもいろいろと失敗しました。そして、部活にも向き合えず、そんな中で髙木くんが今まで以上に部活に向き合っていました。それを見て、僕も今まで以上に部活に向き合おうという気持ちになりました。そのときは、ミズクラゲの繫殖を成功させたいという気持ちがあったので、「絶対成功させる」と強く決心しました。ポリプ飼育用水槽やエフィラ水槽をたくさん試作し、試行錯誤を続ける中でたくさん失敗しましたが、あまりなかったミズクラゲの知識を高めようとインターネット等でたくさん勉強しました。
今では、髙木くんと新しく入部してきてくれた後輩たちと一緒に、新たに案を出し、ミズクラゲを完全養殖することができました。ミズクラゲは一般的には、海水浴場等で邪魔者扱いされている生き物ですが、実際に繁殖してみると、繁殖する人にしか分からない命の大切さや、ミズクラゲに限らず自分たちが育てているからこそ、生き物に対する愛着や命の尊さをこの繁殖活動を通して感じることができました。
完全養殖に成功したミズクラゲの玄関水槽デビューの瞬間は、こちらに動画で掲載されています。
ぜひ、ご覧ください。