令和5年度入学式 式辞(令和5年4月10日)
2023年4月12日 17時56分
式辞
肱川を渡るさわやかな風が、心地よく感じられ、自然の息吹、生命の躍動が感じられる今日の佳き日に、大洲市教育委員会教育長 櫛部 昭彦 様をはじめ、多数の御来賓の皆様、保護者の皆様をお迎えして、令和5年度愛媛県立長浜高等学校入学式が、このように挙行できますことは、本校にとりまして、この上ない喜びであります。御臨席を賜りました御来賓の皆様、ならびに、御列席をいただきました保護者の皆様に、心より御礼申し上げます。
ただ今、入学を許可しました52名の新入生の皆さん、入学おめでとう。在校生並びに教職員一同、心から歓迎します。今日のこの日を迎えられたことは、皆さん一人一人の努力の積み重ねの結果であります。しかし、自分一人の力ではありません。これまで温かく見守り、育んでくださった御家族や先生方、その他、多くの方々への感謝の気持ちを忘れることなく、高校生活の一歩を踏み出してください。
本校では「英知」「互敬」「錬成」の校訓を学校生活の教えとして、「生徒一人一人を大切にする教育の推進」に取り組んでおります。この校訓には、「知性と創造性」「清く広い心」「物事にくじけない逞しさ」を身に付けるという意味が込められています。現在、本校は進路実現、また、部活動等で成果を上げているところです。皆さんが、意欲を持って取り組めば、大きな喜びや感動を味わえることと思います。自信を持ってこれからの高校生活に臨んでください。
高校生活のスタートにあたり、新入生の皆さんに「一所懸命」という言葉を贈りたいと思います。この言葉は私自身が高校入学の日に担任の先生から言われた言葉です。「一つの所で懸命に努力をしなさい」と言われました。今、長浜高校でしかできないことに全力で取り組み、高校生活を楽しんでもらいたいと思います。
そのためには、「絆」を大切にし、素晴らしい人間関係を築いてください。家族や地域の方々、先生方や先輩との「絆」はもちろん、52名の皆さんは、県内外36の中学校から入学し、縁あって本校で出会ったのです。この貴重な出会いに感謝し、この出会いを大切にしてください。お互いを思いやり、助け合いながら、友情を育み、絆を強め、お互いを高め合える素晴らしい仲間になってください。また、地域の方々との「絆」を深めるためにも、地域の方々から応援していただけるように、今を大切にしたひた向きな学校生活を送ってください。
最後になりましたが、保護者の皆様、お子様の御入学、誠におめでとうございます。これまで、愛情一杯に育んでこられたお子様の晴れ姿を御覧になられて、喜びもひとしおのことと存じます。私たち教職員一同、愛情をもって全力でお子様の教育に当たる覚悟でございます。本日お預かりいたしましたお子様を、3年後には、たくましく成長した姿で社会に送り出したいと考えております。しかしながら、教育は学校の場だけで目的が達成できるものではありません。お子様の御成長と豊かな未来のために、御家庭での御指導と、学校との良好で緊密な連携を図ることが不可欠でございます。御家庭におかれましても、学校の様子を聴いていただきながら、お子様の成長を見守っていただきたい、と存じます。
新入生の皆さんの輝きある充実した学校生活と、たくましい成長を心から期待し、併せて、御臨席・御列席いただきました皆様方に、今後とも本校教育活動の充実・発展のために、御支援と御指導を賜りますようお願い申し上げ、式辞といたします。
令和5年4月10日
愛媛県立長浜高等学校長 灘 野 達 人