<令和5年度 校長室より>

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  校長の灘野達人(なだのたつひと)です。生徒の皆さん、保護者の皆様、同窓生の皆様、そして地域の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。長浜高校に校長として赴任できたことをとてもうれしく思っています。生徒の皆さんが青春を謳歌できるよう教育活動を実践していきたいと思います。

 本校は「生徒一人一人を大切にする教育の推進」という重点努力目標に掲げました。それに加えて今年度の目標として、「今、長高(ここ)でしかできないことに全力で取り組む長高生を目指して」を掲げたいと思います。現在、世の中は情報があふれています。AIに頼ればパソコンやスマホ内だけで多くのことができてしまいます。しかし、そこに「感動」はあるのでしょうか?「本物」を見たり、触れたりすることで「感動」は生まれるのです。長高には「本物」がいっぱいあります。生徒達には、「今、ここ長高」で、感動かつドラマティックな青春を謳歌してほしいと思います。

 本校には、長浜の自然をもとにした素晴らしい「校訓」と「校是」があります。
校 訓(創立40周年を記念して制定)
 英知・・・物事の本質を見極め、深くすぐれた知性と創造力を身に付ける。
      『出石山のごとく高遠に!』
 互敬・・・お互いに敬い、協和し、周囲の人々の支えによって自分が存在することを知る。
      『伊予灘のごとく清く広い心で!』
 錬成・・・心身を鍛えて、物事にくじけないたくましさを身に付け。世の有為な人物となる努力をする。
      『肱川のごとくうまずたゆまず日々の積み重ねを!』
校 是(学校の目標とする方針)
 肱嵐晴昊(こうらんせいこう)-肱川嵐の吹き荒れた日は必ず晴天になる。明日を信じて今日を努力しよう!-

 「いまがその時、その時がいま」という言葉があります。いま真剣に目の前のことをやる人には、本当にやりたいことが見つけることができるという意味です。長浜の自然と地域の方々の温かさに触れ、「今、ここで全力を!」を合言葉に、二度とない高校生活を青春してほしいと思います。
 保護者の皆様、同窓生の皆様、そして地域の皆様、本校の教育活動に対するご理解とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

第75回愛媛県立長浜高等学校卒業証書授与式 式辞

2024年3月1日 15時09分
R5年度 校長室より

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卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。本当に感動的で素敵な卒業式でした。
これからの人生に幸あれ!笑顔を忘れないように!

式 辞 

 伊予灘線沿いの菜の花も満開を迎え、春の息吹が感じられる今日の佳き日に、多数の御来賓の皆様の御臨席と保護者の皆様の御列席を賜り、第75回愛媛県立長浜高等学校卒業証書授与式が挙行できますことは、卒業生はもとより、本校教職員、在校生一同大きな喜びであります。学校を代表いたしまして厚く御礼申し上げます。
 ただ今、卒業証書を授与いたしました24名の皆さん、卒業おめでとう。皆さんの晴れやかな門出に大きな拍手を送ります。また、これまで卒業生を大切に育て、今日の日を心待ちにしてこられた保護者の皆様に深く敬意を表しますとともに、心からお喜び申し上げます。
 まず、卒業生の皆さんにお礼を言いたいと思います。皆さんの母校となるこの長浜高校を分校化の危機から救ってくれたのは、紛れもなく皆さんのおかげです。皆さんが長高の魅力について工夫を凝らして、楽しく、明るく、愛媛県だけでなく全国の中学生に伝えてくれたおかげです。そのひたむきな行動に心動かされた多くの中学生が入学し、分校化の危機を突破しました。昨年度の卒業生と皆さんの長高に対する熱い思いと長高を愛する気持ちは、しっかりと後輩たちに受け継がれています。本当にありがとうございました。
 そうした皆さんも、明日からは母校を離れ、社会に旅立ちます。しかし、皆さんが生きる現代社会は、激しく変化していく、予測困難な時代です。その時代の流れについていけなかったり、人間関係で悩んだりするときがくるかもしれません。そこで、「モーニング娘。」や「AKB48」らを育て、昨年六月に亡くなられた振付師夏まゆみさんの言葉を紹介したいと思います。「人間は、それはそれはものすごい『底力くん』を持っています。そしてみんな、普通に生きているだけでは、その『底力くん』に気付くことはありません。なぜなら、底力を使う機会がないからです。実は、苦しいときに初めて『底力くん』はムクムクと出てきます。当の本人はまだ持っていることに気付いていないので悩むだろうし、苦しむかもしれない…。どうすればよいかわからないまま進もうとした時、前さえ向いていれば、与えられたつらく苦しい環境でこそ、『底力くん』はふつふつと湧き出してくるのです。だからこそ自分の限界を自分で決めてほしくない。つらい時、苦しい時こそ、諦めないこと。『底力くん』に会えるチャンス到来なんです。つらい時こそ、『えー!?私また成長しちゃうんですか?」って、成長のチャンスだと思って、夢を諦めないこと。そしたら『底力くん』に会える。自分の底力に気付く。そして必ず自信を持てる。誰だって持っているそんなすごい力を使わないのはもったいない。持っていることを知らないのはもっともったいない。だから『底力くん』に会いに行きなさい。悩んでいること自体が素晴らしいことなのです。悩むということは今の自分を打破したいという気持ちがあるからなのです。上に、前に進みたいから悩んでいるのです。」と言っていました。
 三年前、新入生だった皆さんは、期待と不安で胸をいっぱいにして、この場所にいたことでしょう。そのときの皆さんは、一人一人がバラバラで、どことなく頼りない存在であったことでしょう。しかし、今は心許し合う仲間と一緒です。将来を見据え、友と励まし合って取り組んだ勉強、精一杯の力を尽くしても思うようにならない現実に涙した部活動や体育祭・長高フェスティバル、そういった経験を一つ一つ積み重ね、そして地域の方々の優しさに触れ、皆さんは日々成長してきました。今は実に頼もしい存在になりました。そして知らず知らずのうちに『底力くん』を身に付けています。自信をもって『底力くん』に会いにいってください。
 最後に皆さんにお願いがあります。いつまでも長浜地域を愛する心と長浜地域への感謝の気持ちを忘れないでください。長浜地域の美しい自然と地域の方々の温かく優しい心に触れ、大きく成長できたのではないでしょうか。少子高齢化が急速に進む日本で、これからの地域活性化を担うのは若い皆さんです。それぞれの場所や立場で、地域のためにできることを続けてください。地域貢献は、何も地元で働いたり、生活したりしなければできないことではありません。卒業後地元を離れる人も、遠く離れても地元を思ったり、何か地元のために役に立てないか考えたり、いざとなれば地元に駆け付けたりすることも、立派な地元貢献です。長浜地域への想いを忘れず、地域に貢献できる人材になってください。
 最後になりましたが、卒業生の皆さんが、長高で学んだことと経験したことを誇りとして、夢に向かって邁進することを期待しています。残る者としては、頼りになる最高学年がいなくなることに一抹の不安を感じていますが、そこは皆さんの後輩たちが長高をさらに発展させてくれるはずです。名残は尽きませんが、巣たち行く卒業生の皆さんの今後の健康と発展を念ずるとともに、皆さんの輝かしい前途に幸多かれと祈念し、式辞といたします。 

令和六年三月一日
          愛媛県立長浜高等学校長 灘 野 達 人