第3学期始業式式辞
2024年1月9日 16時31分令和5年度第3学期始業式式辞
皆さん、あけましておめでとうございます。
みなさんもご存知のように、新年早々ショッキングな出来事が起こってしまいました。能登半島地震と日航機と海上保安庁の飛行機の衝突事故です。能登半島地震では、今日現在168人の方々が亡くなり、323人の方々が安否不明になっています。命を落とされた方の冥福を祈り、被災された方々にお見舞いの気持ちを届けたいと思います。海上保安機は能登半島地震の支援活動で物資を運ぶ予定だったそうです。この事故で5人の方々が亡くなっています。非常に無念です。亡くなられた隊員の方に哀悼の気持ちを捧げ、事故に遭われた方々にお見舞いを伝えたいと思います。また、日航機は事故発生から18分間で379人全員が奇跡的に避難しています。これは乗務員の日頃の訓練の賜物です。災害と事故は時と場所を選ばないことを痛感させられました。正月に改めて痛感した教訓を生かし、災害に備えた準備をしておくことと避難訓練を真剣に行い、避難経路などの確認を怠らないようにしたいものです。また、とてつもない規模の震災にも関わらず、暴動も略奪もなく、能登半島の人たち、警察、消防、自衛隊の人たちは忍耐強く対応しています。いかなる状況でも、やさしさ、思いやり、絆、仲間を大切にする日本を誇りに思います。ぜひ、みなさんで何らかの形で支援しましょう!
さて、新年を迎えてどのような夢や目標を持ったでしょうか?どうか、その夢や目標を大切にしてください。2学期終業式で「努力には夢がある」という話をしました。2024年は、自分自身に自分が期待して、夢を叶えるための努力をコツコツとしてください。
今日から3学期が始まります。3学期は、あっという間に過ぎますが、今年度のまとめと来年度に向けての準備をする大切な時期です。3年生はもうすぐ卒業です。最後まで油断せず、胸を張って卒業式を迎えてください。長高の誇りとなってください。
1・2年生の皆さん、間もなく新1年生の入試が始まり、4月には、2年生は最上級生となり、1年生には後輩ができます。期待と不安でいっぱいの新1年生にとって上級生は目標と見本になります。自分は後輩から「おーすごい!」と思われるカッコいいあこがれの先輩になっていますか?自分の胸に聞いてみてください。カッコいいあこがれの先輩とは、後輩ができないことをやれている人のことです。つまり、夢を持って努力している人のことです。是非、「おー」と言われる先輩になってください。そして、新1年生にとって最高の見本になってください。
最後に、2011年3月に起こった東日本大震災での出来事を紹介します。ある避難所でおじいさんが「これからどうなるんだろう」と漏らしたときに横にいた高校生の男子が「大丈夫、大人になったら僕らが絶対元に戻します」って背中をさすりながら言ったそうです。この高校生、メチャクチャカッコいいですよね。「努力には夢がある」ことを忘れず、ここにいる全員がカッコいい高校生になることを祈っています。