長高日記

創立記念講話

2023年2月24日 16時14分
その他

 2月20日(月)、創立記念講話が行われました。本校の卒業生で「まことや」を経営されている次家さんにお話をしていただきました。本校では、昼休みのパン販売や日々の教育活動など、様々な場面でお世話になっており、おいしい手作りパンと温かいお人柄に、生徒も教職員も励まされることばかりです。

 講話では、ある女性が戦死した婚約者を思って読んだ短歌をもとにお話をしてくださいました。戦争の真っ只中。この女性は学徒出陣した婚約者が日本に帰ることを祈りながら待っていましたが、戦死の知らせが届いたそうです。その後、この女性は「亡くなった婚約者の供養を一緒にさせてほしい」という誠実な人と出会い、命日には一緒に供養を欠かさなかったそうです。次家さんはお話の最後に【みなさんの人生はこれからです。社会に出てどんなにつらいことや苦しいことがあっても必ず喜びが皆さんを待ってくれているはずです。1年も10年も一日一日の積み重ねです。どうか頑張って人生を乗り越えて良き出会いに恵まれるように願っています。】と締めくくられました。

 生きていると、耐え難いことや悲しいことが起こります。過去を変えることはできませんが、過去に目を背けずに今をどう生きるかで自分自身の過去への捉え方が変わり、先の未来を生きる力になるのではないかと考えさせられるお話でした。

 昭和15年2月20日に「長浜家政女学校」として設置認可された本校は「創立83年」を迎えました。皆さんは今、学校の歴史を築く一人です。先輩たちが築いてきたバトンを受け継ぎ、より良い長高を創っていきましょう。また、皆さん一人一人の自分史の中に、長浜高校で過ごした歴史が刻まれるということです。この3年間を振り返った時、皆さんの自分史の年表にはどんな出来事を書くことができるでしょうか。