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  校長の灘野達人(なだのたつひと)です。生徒の皆さん、保護者の皆様、同窓生の皆様、そして地域の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。長浜高校に校長として赴任できたことをとてもうれしく思っています。生徒の皆さんが青春を謳歌できるよう教育活動を実践していきたいと思います。

 本校は「生徒一人一人を大切にする教育の推進」という重点努力目標に掲げました。それに加えて今年度の目標として、「今、長高(ここ)でしかできないことに全力で取り組む長高生を目指して」を掲げたいと思います。現在、世の中は情報があふれています。AIに頼ればパソコンやスマホ内だけで多くのことができてしまいます。しかし、そこに「感動」はあるのでしょうか?「本物」を見たり、触れたりすることで「感動」は生まれるのです。長高には「本物」がいっぱいあります。生徒達には、「今、ここ長高」で、感動かつドラマティックな青春を謳歌してほしいと思います。

 本校には、長浜の自然をもとにした素晴らしい「校訓」と「校是」があります。
校 訓(創立40周年を記念して制定)
 英知・・・物事の本質を見極め、深くすぐれた知性と創造力を身に付ける。
      『出石山のごとく高遠に!』
 互敬・・・お互いに敬い、協和し、周囲の人々の支えによって自分が存在することを知る。
      『伊予灘のごとく清く広い心で!』
 錬成・・・心身を鍛えて、物事にくじけないたくましさを身に付け。世の有為な人物となる努力をする。
      『肱川のごとくうまずたゆまず日々の積み重ねを!』
校 是(学校の目標とする方針)
 肱嵐晴昊(こうらんせいこう)-肱川嵐の吹き荒れた日は必ず晴天になる。明日を信じて今日を努力しよう!-

 「いまがその時、その時がいま」という言葉があります。いま真剣に目の前のことをやる人には、本当にやりたいことが見つけることができるという意味です。長浜の自然と地域の方々の温かさに触れ、「今、ここで全力を!」を合言葉に、二度とない高校生活を青春してほしいと思います。
 保護者の皆様、同窓生の皆様、そして地域の皆様、本校の教育活動に対するご理解とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

第3学期終業式式辞

2024年3月19日 13時17分
校長室より

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令和5年度第3学期終業式 式辞

 

 皆さん、おはようございます。
 さて、今日で令和5年度が終わります。皆さん、この一年間どうでしたか?この一年を振り返ったときに、うれしかったことや悔しかったことなどが数多くあると思いますが、自分は成長したと感じることができますか?
 4月に長高に赴任してきたとき、令和5年度の重点努力目標のサブタイトルを「今、長高(ここ)でしかできないことに全力で取り組む長高生の育成を目指して」としました。それを基に4月の始業式と入学式で話をしました。覚えていますか?始業式では「やりたいこと」と「やらなければならないこと」の優先順位を間違えないように、と話をしました。その一つとして毎日の10分間の清掃を真剣にして欲しいと言いました。先生の経験から毎日の清掃を真剣に時間いっぱい、やることを自分で見つけ、人のため、と思って清掃する生徒は大学受験の結果も良好でした。「今」ここで何をどうしなければならないかがわかって、行動しているからです。入学式では、「一所懸命」という言葉を送りました。「一つの所で懸命に努力する」という意味です。家で勉強もせずにゲームに明け暮れたり、友達とラインで夜遅くまで話をしたりしていませんか?そんなことは長浜でなくても、高校生でなくてもいつでもできることです。そんな生活をしていて何が残りますか?友達と教室で楽しく話をしたり、友達と一緒に勉強したり、部活動でみんなと喜びや苦しさを共有したりすることは、今、長高でしかできないことです。これからも今やるべきことをやり、長高でしかできないことを大切にして欲しいと思います。
 そして、始業式でもう一つ「あいさつ」についてお願いしました。「あいさつ」の「あ」は「あかるく」、「い」は「いつでも」、「さ」は「さきに」、「つ」は「つたわる」です。挨拶は長高生の欠点の一つだと思っています。生徒会が「あいさつ運動」をしたいと聞いた時はうれしくなりました。なぜそんなに挨拶が大切なのでしょうか?挨拶という漢字の持つ意味を考えてみましょう。もともとは仏教の禅宗で使用されていた「一挨一拶」、つまり「一つ押して、一つ迫る」「心を開いて接する」という意味の禅の言葉を当てはめたと言われています。この禅語の「挨拶」を漢文の読み下し文にすると、「挨く」と「拶く」となります。さて何と読むでしょう?「挨く」は「たたく」と読みます。扉をたたく、ドアをノックするという意味です。「拶く」は「ひらく」と読みます。扉を開く、ドアを開けるという意味です。「挨拶」をするということは、相手の心のドアを「トントン」とノックして、心のドアを「おはよう」「こんにちは」と言って開けることなのです。挨拶は人と人を結び付ける基本のものであり、お互いの心を開くことにもなるのです。人は一人で生きていくことはできません。人に助けられて人は生きていけるのです。助けてくれる人が多ければ多いほど人は幸せになれると思います。自分からの挨拶はその一歩です。
 もう一つ挨拶の効果があります。ある元警察官の方が「挨拶を交わすことは互いに爽やかな気分になることはもちろんだが、実は犯罪抑止の観点からも大きな効果が期待できる。挨拶の声をかけることで、犯罪を企てている人物は何もできなくなる。自分の身を守るためにも、積極的に挨拶をしていくことは大切である。」と言っています。この長浜地域は高齢化が進んでいます。長高生が明るく元気な挨拶をすることで長浜地域が安全で住みやすい街になるようにしていきましょう。
 最後になりましたが、新1年生は59人が入学する予定です。単身生も多くなります。水族館も移転します。長浜高校は令和6年度から新しく生まれ変わります。「シン・ナガコウ」になります。新3年生と新2年生が、今、ここでしかできないことに全力を尽くし、明るい挨拶をして、新入生に「おー!すごい!」と言われる先輩になることと地域の方々に「ありがとう!」と言われる生徒になることに期待して、3学期終業式の式辞とします。

 

白木蓮と校長室の花

2024年3月13日 16時56分
校長室より

中庭にある「白木蓮」が満開です。創立70周年を記念して植樹されたものです。
今年も美しく咲いています。
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校長室のカーネーションも美しく咲いています。
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第75回愛媛県立長浜高等学校卒業証書授与式 式辞

2024年3月1日 15時09分
校長室より

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卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。本当に感動的で素敵な卒業式でした。
これからの人生に幸あれ!笑顔を忘れないように!

式 辞 

 伊予灘線沿いの菜の花も満開を迎え、春の息吹が感じられる今日の佳き日に、多数の御来賓の皆様の御臨席と保護者の皆様の御列席を賜り、第75回愛媛県立長浜高等学校卒業証書授与式が挙行できますことは、卒業生はもとより、本校教職員、在校生一同大きな喜びであります。学校を代表いたしまして厚く御礼申し上げます。
 ただ今、卒業証書を授与いたしました24名の皆さん、卒業おめでとう。皆さんの晴れやかな門出に大きな拍手を送ります。また、これまで卒業生を大切に育て、今日の日を心待ちにしてこられた保護者の皆様に深く敬意を表しますとともに、心からお喜び申し上げます。
 まず、卒業生の皆さんにお礼を言いたいと思います。皆さんの母校となるこの長浜高校を分校化の危機から救ってくれたのは、紛れもなく皆さんのおかげです。皆さんが長高の魅力について工夫を凝らして、楽しく、明るく、愛媛県だけでなく全国の中学生に伝えてくれたおかげです。そのひたむきな行動に心動かされた多くの中学生が入学し、分校化の危機を突破しました。昨年度の卒業生と皆さんの長高に対する熱い思いと長高を愛する気持ちは、しっかりと後輩たちに受け継がれています。本当にありがとうございました。
 そうした皆さんも、明日からは母校を離れ、社会に旅立ちます。しかし、皆さんが生きる現代社会は、激しく変化していく、予測困難な時代です。その時代の流れについていけなかったり、人間関係で悩んだりするときがくるかもしれません。そこで、「モーニング娘。」や「AKB48」らを育て、昨年六月に亡くなられた振付師夏まゆみさんの言葉を紹介したいと思います。「人間は、それはそれはものすごい『底力くん』を持っています。そしてみんな、普通に生きているだけでは、その『底力くん』に気付くことはありません。なぜなら、底力を使う機会がないからです。実は、苦しいときに初めて『底力くん』はムクムクと出てきます。当の本人はまだ持っていることに気付いていないので悩むだろうし、苦しむかもしれない…。どうすればよいかわからないまま進もうとした時、前さえ向いていれば、与えられたつらく苦しい環境でこそ、『底力くん』はふつふつと湧き出してくるのです。だからこそ自分の限界を自分で決めてほしくない。つらい時、苦しい時こそ、諦めないこと。『底力くん』に会えるチャンス到来なんです。つらい時こそ、『えー!?私また成長しちゃうんですか?」って、成長のチャンスだと思って、夢を諦めないこと。そしたら『底力くん』に会える。自分の底力に気付く。そして必ず自信を持てる。誰だって持っているそんなすごい力を使わないのはもったいない。持っていることを知らないのはもっともったいない。だから『底力くん』に会いに行きなさい。悩んでいること自体が素晴らしいことなのです。悩むということは今の自分を打破したいという気持ちがあるからなのです。上に、前に進みたいから悩んでいるのです。」と言っていました。
 三年前、新入生だった皆さんは、期待と不安で胸をいっぱいにして、この場所にいたことでしょう。そのときの皆さんは、一人一人がバラバラで、どことなく頼りない存在であったことでしょう。しかし、今は心許し合う仲間と一緒です。将来を見据え、友と励まし合って取り組んだ勉強、精一杯の力を尽くしても思うようにならない現実に涙した部活動や体育祭・長高フェスティバル、そういった経験を一つ一つ積み重ね、そして地域の方々の優しさに触れ、皆さんは日々成長してきました。今は実に頼もしい存在になりました。そして知らず知らずのうちに『底力くん』を身に付けています。自信をもって『底力くん』に会いにいってください。
 最後に皆さんにお願いがあります。いつまでも長浜地域を愛する心と長浜地域への感謝の気持ちを忘れないでください。長浜地域の美しい自然と地域の方々の温かく優しい心に触れ、大きく成長できたのではないでしょうか。少子高齢化が急速に進む日本で、これからの地域活性化を担うのは若い皆さんです。それぞれの場所や立場で、地域のためにできることを続けてください。地域貢献は、何も地元で働いたり、生活したりしなければできないことではありません。卒業後地元を離れる人も、遠く離れても地元を思ったり、何か地元のために役に立てないか考えたり、いざとなれば地元に駆け付けたりすることも、立派な地元貢献です。長浜地域への想いを忘れず、地域に貢献できる人材になってください。
 最後になりましたが、卒業生の皆さんが、長高で学んだことと経験したことを誇りとして、夢に向かって邁進することを期待しています。残る者としては、頼りになる最高学年がいなくなることに一抹の不安を感じていますが、そこは皆さんの後輩たちが長高をさらに発展させてくれるはずです。名残は尽きませんが、巣たち行く卒業生の皆さんの今後の健康と発展を念ずるとともに、皆さんの輝かしい前途に幸多かれと祈念し、式辞といたします。 

令和六年三月一日
          愛媛県立長浜高等学校長 灘 野 達 人

卒業式前日

2024年2月29日 16時30分
校長室より

いよいよ明日が卒業式になりました。卒業生に感謝とリスペクトの気持ちをもって、卒業式を迎えたいと思います。
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また、卒業生から今治名産の「桜井漆器」でできた「賞状盆」をいただきました。感謝の気持ちをいつまでも忘れず、大切に使いたいと思います。ありがとうございました。
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校長室の生け花

2024年2月21日 15時12分
校長室より

今回の生け花は、「ひな祭り」バージョンです。とても春らしくかわいい生け花になっています。
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校長室の生け花

2024年2月16日 09時56分
校長室より

今週の生け花は、「ガーベラ」「あじさい」「小菊」「モンステラ」です。
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高P連中予地区連絡協議会・研修会

2024年1月29日 09時00分
校長室より

1月25日(木)、にぎたつ会館で令和5年度第2回愛媛県高等学校PTA連合会中予地区連絡協議会・研修会が行われました。
事業報告・計画等が協議され、その後愛媛FC取締役村上茉利江様の講演がありました。愛媛FCの今シーズンのタイトル「己道(おのれどう)」をテーマにした講演でした。J3優勝までの道のりや経営上注意していることなど大変勉強になりました。特に、いろんな人と話をするときに「=」を外さない。つまり、「相手をリスペクトし、自分を過小評価しない」ことに注意し、いろんな人と話をしているそうです。私自身も意識したいと思いました。
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校長室の生け花

2024年1月26日 14時16分
校長室より

今週の生け花は「いよみずき」「カーネーション」「菜の花」です。春らしくなってきました。
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生きた学び

2024年1月15日 13時31分
校長室より

1月15日(月)付愛媛新聞の「取材最前線」に本校水族館部の活動についてのコラムが掲載されました。いつもマスコミに取り上げていただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。今後とも長高をよろしくお願いいたします。
20240115取材最前線
2024年1月15日付愛媛新聞 掲載許可番号d20240115-05

校長室の生け花

2024年1月12日 16時53分
校長室より

今秋の生け花は「青モジ」「菊(サフィーナ)」「キンセンカ」です。
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